1.運動神経を伸ばすには!?
「運動神経を高めるために何をするべきなのか?」ということを考えていく上で、まずは「運動神経が悪いという状態」を定義してみましょう!
問題の本質を理解するときに役立つのが、「要素分解」の考え方です。要素分解とは、物事を細かく分解し、中身を詳しく見ていくことで原因を突き止めていくという進め方です。物事の細部に目を向けることで、思い込みや表面的な部分に左右されることがなくなります。
例えば・・・
「国語の成績を良くしたい」という目標があるとします。
その時「国語の成績が悪い状態とはなにか?」を定義してみます。
成績が悪い状態とは、「テストで点を取れない状態」なので、改善するためには「テストで点を取れるようにする」ということになります。
ではなぜテストで点が取れないのでしょうか?
これは「正解が少ないから」ということがわかります。
さらに分解していくと『漢字が分からない』や『読解力がない』など問題が明確になってきます。
このようにして問題を1つ1つより小さな要素に分解しています。
その結果、原因の原因である真因にたどり着くことができます。
この考え方を要素分解と言います。
では、本題に戻して考えてみましょう!
「運動神経が悪いという状態」とは
①足が遅い
②動きが鈍い
③反応が遅い
④リズム感がない
⑤バランスがとれない
⑥動きを繋げられない
など あげるとキリが無くなります。
すなわち「運動神経が悪いという状態」は「運動が上手くできない」ということであり、「運動」とは脳で行ったイメージを身体で表現することなので『自分の脳で考えた動きを、身体で上手く表現できない状態』となります。
2.運動の3ステップ
運動が発現するまでには3つの段階があり、
①五感からの情報を脳でイメージする
②脳から身体へイメージを伝える
③身体でイメージを表現する
の3つです。
この運動の3ステップのどこかの段階でつまずくと、イメージした運動を正しく発現できないので、「運動神経が悪い」と見えてしまうわけです。
すなわち「運動神経という1つの能力はない」のです。
では運動の3ステップはそれが最小単位なのでしょうか?
いえ、運動の3ステップも要素分解できます。
それがコーディネーション能力です。
3.コーディネーション能力の要素分解
コーディネーション能力は8つの要素に分けることができます。※ここでは柔軟性も1つの要素に入れました。
能力 | 概要 |
定位 | 空間把握能力 決められた場所や動いている味方・相手・ボール等と自分との位置関係を正しく把握し認識する能力です。球技で特に求められる。 |
変換 | 敏捷性 バスケットやサッカーのドリブルのように変化する状況に反応し、瞬時に動きを切り替えられる能力。予測し先取りする力でもある。 |
リズム | リズム感 タイミングを上手につかみ、耳から聞いた音や目で見た情報に合わせながらテンポよく動く能力。新体操やダンスなど伴奏に合わせて演技する種目に特に必要な能力。 あらゆるスポーツにおいても上達に欠かすことのできない基礎となります。 |
反応 | 反射神経 かけっこのスタートなど合図に反応し素早くリアクションを起こす協応動作。 触覚や筋感覚によるものも含みます。 |
バランス | 姿勢と重心を正しく保てる能力 崩れそうになった体勢を立て直してリカバリーする際にも求められる。回転する動きやスキー、スケボーにも特に求められる。三半規管も関係します。 |
連結 | 上半身、下半身、体幹といった、身体の各パーツを連携させてスムーズに動かす能力。協調性。 |
識別 | 別名「分化」とも言われ、手足を思い通りに動かす能力。 この能力を伸ばすことにより、バットやボールなどの道具を思い通りに動かしたり、スムーズに走れたりする。 |
※柔軟性 | 7つの能力の土台となる能力で、筋肉自身の柔軟性と関節の可動域双方を伸ばす必要がある。 |
4.まとめ
運動神経を伸ばすには
この8つのコーディネーション能力をそれぞれ鍛えることによって、運転の3ステップがスムーズにこなせるようになり、結果的に「運動神経が良いね!」と言われるようになります。
続きは次回の投稿で・・・
俊敏性の向上に!
6面体の奇妙な形状のボールで、予想のつかない方向へバウンドする為、あらゆる方向への俊敏な反応能力の向上、さらに視覚の追随能力の向上、身体のコーディネーション能力の 向上に役立つトレーニングアイテムです。
正確なステップを踏むことで、アジリティ(俊敏性)を養います。
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置き方は自由に出来ます。個人ごとに適したトレーニングが出来ます。
様々なスポーツの俊敏性や、反射神経、瞬発力を高めるスポーツミニハードル。
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