ジャンプ遊びのススメ

運動神経

はじめに

ジャンプ運動は下半身の柔軟性、脚の筋力、バランス感覚、体力、瞬発力、全身の筋力などの向上を促すことが期待できる運動です。特に幼児期のジャンプ遊びは足腰を鍛え、走力アップにも繋がります。

しかし、ジャンプは大人にとって簡単な動作ですが、幼児にはとても難しい動作です。骨格や筋肉がある程度発達して自分の体を支えられるようになり、体勢が崩れても保持できるバランス感覚など身につかないとできません。

ジャンプは、大体1歳4カ月~2歳8カ月くらいまでの間に、おおよそ8割の子どもができるようになるといわれています。

今回はジャンプ運動についてお話していきます。是非遊びの中でジャンプ遊びを実践しましょう!

1.幼児ができるジャンプは2種類ある

子どものジャンプは2種類あります。一つ目は、その場でピョンピョン跳ねる、とび跳ねるジャンプ、二つ目は、階段など高い所からドーンと降りる、とび降りるジャンプです。

①とび跳ねるジャンプ

子どもはまず、その場でとび跳ねるジャンプを覚え、少し高いところからとび降りるダイナミックなジャンプは3歳前後になるとできるようになってきます。ですから、ジャンプを始める時期に関しては、ジャンプの種類を考慮する必要があります。

とび跳ねるジャンプは1歳4カ月~2歳8カ月でできるようになることが多いようです。1人で立てるようになり少しずつ筋力が付き、バランスを維持できるようになったら、とび跳ねるジャンプができるようになる時期です。

とび跳ねるジャンプのきっかけ作り

テレビの幼児番組などの音楽に合わせてとび跳ねたりリズム遊びからジャンプを始めると楽しくできます。

また、子どもは模倣遊びが大好きです。子どもと遊びながら『うさぎやカンガルー、カエル』などジャンプを連想できるものに変身させて遊ぶのも良いですね。片足とびは『フラミンゴ』ですね。

4歳・5歳ならば足を揃えてグージャンプ、足を開いてパージャンプ、足を前後に開いてチョキジャンプなどや足ジャンケンで遊んだりするのも良いですね。

あと、立ち幅跳びでどこまで跳べるか記録をつけてあげるのも意欲がでます。

立ち幅跳びの遊びまでできるようになれば、跳ぶ前や跳んだあとに膝をしっかり屈伸させることを教えてあげましょう。

②とび降りるジャンプ

とび降りるジャンプは2歳~3歳くらいでできるようになることが多いようです。少しの段差から両足を揃えてジャンプすることから始めましょう。
中には、とび降りるジャンプに恐怖を強く感じてしまう子どももいます。遊びの中で楽しんで習得できるように見守りましょう。

とび降りるジャンプには、瞬発力の向上や着地時の衝撃に耐える力・筋力の向上、体全体をタイミングよく連動させる力の向上などが期待できます。最初は、とび降りるときに両手をついてしまうことが多いかもしれません。
練習するときは、最初は両足を揃えて着地するようにサポートもしてあげてください。

とび降りるジャンプのきっかけ作り

はじめは階段の一番下などの低い段差から始めて、とび降りるジャンプの練習をします。子供にとってはわずかな高低差でも怖いので、最初は大人が段差の下の正面に立ち、しっかり子供の両手を握ってジャンプさせてあげましょう。

2歳ではとび降りるジャンプはなかなか難しいので、子どもの脇を抱えて「ジャーーンプ!」と降ろしてあげると大変喜びます。3歳になる頃には次第に慣れてくれます。着地は必ず両足揃って着地をするようにお手本も見せてあげてください。

4歳・5歳ならばジャングルジムから跳び降りたり、少し高いところがあれば沢山チャレンジさせてあげましょう。但し着地場所や周りに危険な場所があったりすることがあります。必ずジャンプする前に危険を確認することを教えてあげてください。

ジャンプは両足が地面から離れて不安定になる動作です。バランスをとる難しさや高さへの恐怖心などがあり、子どもによっては警戒します。つまり、不安をあまり抱かず自然にジャンプする子供もいれば、不安が強くてジャンプできるのにしたがらない子供もいます。無理にさせてケガをしてしまったり、痛い思いをしてしまうともっと恐怖心を抱いてしまうことになります。低い段差から子どもの様子をみて取り組ませましょう。

2.その他のジャンプ遊び

①トランポリン

とび跳ねることで、高い運動効果が期待できるトランポリン。軽い運動のように見えますが、全身運動なので結構大変です。ただシンプルに跳んで遊ぶことができます。

また、普段のジャンプ以上にバランスが必要で合ったり、全身の筋肉も必要のなります。空中でのバランス能力なども身に付きます。
ダイエット器具として大人も使用できます!

②縄跳び

短縄跳びとなると縄回しの技術、連続でジャンプをする力、リズム能力や、バランス能力など少し難易度が上がります。ただ全身運動であり、つま先ジャンプも身につけることができます。母指球に体重を乗せる感覚も身に付きます。長縄跳びから入りと、縄を回す技術は取り除けるのでやり易いと思います。家族で跳びあうのもお勧めです。

③リズム体操やダンス

テレビの幼児番組などのリズム体操や音楽にあわせて踊ったりする中でもジャンプ運動は取り入れられています。リズム体操やダンスの動画も沢山公開されています。子どもが喜ぶリズム体操やダンスを見つけて、ジャンプの練習を楽しみましょう。

また、リズム体操やダンスには、振付を覚えることで、記憶力をアップさせるという効果もあります。

④スポーツリズムトレーニング

スポーツリズムトレーニングは音楽に合わせて様々なジャンプに取り組み、リズム感を高めることで、運動のパフォーマンスを向上させるトレーニングです。動きのメリハリもつき、ケガの予防にもつながります。

スポーツリズムトレーニングの動画も沢山公開されていますので動画を見ながらチャレンジしてみてください。

3.まとめ

とび上がって喜ぶという言葉があるように、ジャンプをする事は楽しく心も晴れる動きです。

沢山ジャンプ遊びをして心身共に健康になりましょう!!

余談ですが、よく子どもは横断歩道の白線をジャンプして渡ったり、歩道で色の違うブロックがあると飛び越えたりケンパ遊びを自然にして遊びます。

自宅でもお庭に○を描いてあげたり、家のフローリングやジョイントマットにビニールテープなどで〇□など描いてあるだけでも自然にジャンプしたりケンパしたりして遊びだします。そんな工夫もジャンプのきっかけ作りです。

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