前跳び上達への道

縄跳び

今回は初めて縄跳びの練習を始めた子どもたちを如何にして上達させることができるかを上達できない理由を基に考えてみました!!

前とびが上達できない理由(要因)                           

  1. 手足の協応動作が未熟
  2. リズム感の欠如
  3. 適切な縄跳びを使用していない
  4. 縄を上手に回せない

では、これらの4つの要因を順番に解説していきます。

1.手足の協応動作が未熟

縄跳びと言うのは跳びながら回すという複数の行動を同時にする協応運動です。さらにジャンプして上体があがるのに対し持ち手のグリップを下に振るという不自然な運動をします。考えてみれば非常に難しい動きをしているのです。(立ち幅跳びを例にするとより遠くへ跳ぶためには腕を上げた時に跳びあがるのが自然です。)ある程度の年齢までいけば頭の中で処理し運動に変えることができるのですが、幼児にはそれほどのことがまだ出来ないのです。この縄跳びの協応動作が子どもにとって難しいのです。年齢が低ければ低いほど言語処理能力も低いです。そのため言葉で説明しても理解できません。また思考能力もそれほど高くないので、複雑な運動をすぐに出来ないというのも原因です。

解決方法は 

子どもにお手本を見せ、目で見て覚えさせることが必要です。イメージトレーニングです。また協応動作を身につける為には繰り返しの練習で精練させなければいけません。1日10回など少しずつでいいので毎日一緒に練習してあげましょう!

2.リズム感の欠如

  • 一生懸命跳ぼうとするあまりリズムが滅茶苦茶な状態になってしまう。
  • 跳んでいるときに両足をそろえて跳べない

リズム感は持って生まれたものではなく、練習で得られるものなのでリズム感を養うことも必要です。

解決方法は

まずは縄跳びを持たず、ジャンプをする練習をしましょう。実はこれが出来ない子が多いのです。ジャンプと言っても縄跳びで必要になるジャンプは次のようになります。

  • 両足で連続して跳ぶ
  • その場から前後左右へ移動しないように跳ぶ(その場跳び)
  • つま先でジャンプする

できる人からすれば当たり前のことですが、子どもは案外出来なかったりします。まずは教える側がお手本を見せてあげてください。子どもは言葉で教えられるよりも、見て経験を通して覚えることが多いです。不安なようなら両手をとって手つなぎジャンプをしてあげてください。そうすることでリズムが伝わり、連続で跳ぶ感覚なども掴みやすくなります。                                          またリズムを口伴奏でつけてあげます。ジャンプなら『ぴょんぴょん ぴょんぴょん』や『いち に いち に』など、縄の回旋なら『回す 回す』や『すぐバンザイ すぐバンザイ』など隣で言ってあげたり、一緒に言わせるのも良いでしょう。口伴奏は結構効果的です!長縄跳びも良いですよ。

3.適切な縄跳びを使用していない

縄跳びは何でもいいと思ってみえる方はいませんか?実は縄跳びの種類次第でその出来は大きく変わってくるのです。特に初心者でなかなか出来ない子どもともなればその違いは歴然です。その子に合った種類のロープ、そして調度いい長さに調節されたもので行うことが上達への第1歩となります。                  

縄選びや長さ調節は・・・  

初心者には回しやすいように少し重みがあり、当たっても痛くない素材のものが良いでしょう。ビニールの縄跳びは縄が軽く当たると痛いです。また、縄がすぐねじれてしまいますので扱う面でも避けた方が良いです。上達したらビニールに移行すると良いです。長さの基準は基本的に「両足でロープの真ん中を踏み、両手に持ち手を1つずつ持って、脇を締めて二の腕を身体の側面に付け、手首を曲げずに肘を90°に曲げられる長さ」となります。対象が幼児だと「両足でロープの真ん中を踏み、持ち手が脇の下あるいは胸の高さまたは肩にくる長さ」になります。幼児や幼稚園児は肩や肘を支点として大きく回すので長めの設定になるので注意してください。小学生以降は前者を基準としてください。但し、まだ脇を絞めて回せないなど回旋も安定していない子は跳ぶ種目により長さを変えた方ができる場合が多々あります。あや跳びなら長めにして2重跳びなら短くするなど対応できる縄にしてあげましょう!    

4.縄を上手に回せない

回し方ですが、手首を返さずに回し続けることを理解することがポイントです。

回しながら手首を返してしまうと手のひらが下を向いてしまいそれ以上回せなくなり1回跳びで終わってしまいます。また、最初は肘や手首を支点として回すことは困難ですのできっと脇が開き肩を支点として回します。その時も背中の後ろまで手首返して回してしまうと肩も1回旋回せなくなります。                  

解決方法は     

手のひらを上に向けて回せるように呼びかけたり、体の横で円を描き回すように呼びかけたりします。

子どもの後ろから手首を持ち、手のひらを上にして一緒に回すのも効果的です。

最後に

縄跳びは跳べるようになるまでがとても大変です。ただ、跳べるようになると楽しくなり色々な種目にもチャレンジしたいという意欲を持つことができ、できる喜びも沢山経験することができます。また、自分から練習することや努力の過程も身につけやすい運動です。縄跳びは準備しやすい道具で、マイ縄跳びを手軽に持つことができ、いつでもどこでもすることができます。

是非子どもと一緒に縄跳びをしましょう!!

上手になるまでは励まし、少しの上達を褒めながら一緒に練習してあげましょう!!

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