５０ｍ走　学年別平均タイム

１．はじめに

現在小学校で新体力テストを実施していて結果が出始めている頃ではないでしょうか。今回はその中で50ｍ走について年齢別の平均や、小学校、中学校、高校それぞれの学年別の平均タイムをご紹介させていただきます。

今回はスポーツ庁令和2年度体力・運動能力調査結果の概要の平均タイムを参照し利用しております。是非参考にしてみてください。

２．小学生男子の50ｍ走の年齢別の５段階評価の一覧

３．小学生女子の50ｍ走の年齢別の５段階評価の一覧

４．中学生～高校生男子の50ｍ走の年齢別の５段階評価の一覧

「令和2年度体力・運動能力調査」によると、男性の50ｍ走能力のピークは17歳で平均7.2秒となっています。また、小学生から高校生について、50m走の平均タイムをみると、小学1年生(6歳)が11.31秒、中学1年生（12歳）が8.5秒、高校1年生（15歳）が7.49秒、高校3年生（17歳）が7.23秒で、小学6年間に2.４秒早くなり、さらに中学3年間に1.05秒、高校3年間に0.26秒早くなります。

小学生男子は、学年が上がるにつれ体が大きく成長していくので、学年ごとに平均タイムは0.2～0.8秒ほど速くなっていきます。また、運動部・スポーツクラブに所属する生徒の場合は、所属しない生徒に比べて、平均タイムが0.3～0.4秒ほど速くなっているという統計もあります。

５．中学生～高校生女子の50ｍ走の年齢別の５段階評価の一覧

女性の50ｍ走能力のピークは14歳で平均8.75秒となっています。
また、小学生から高校生について、50m走の平均タイムをみると、小学1年生(6歳)が11.74秒、中学1年生（12歳）が9.06秒、高校1年生（15歳）が8.89秒、高校3年生（17歳）が9.05秒で、小学6年年に2.57秒早くなり、さらに中学3年間に0.31秒、高校3年間に-0.16秒と遅くなっています。

小学生女子は小学校低学年までは平均タイムが10秒を越えていますが、小学校高学年になると平均タイムが10秒を切り9秒代に突入。男子同様、伸びしろの大きい時期で、学年が上がるごとに0.3～0.6秒ほど速くなっています。また、運動部所属の生徒は非所属の生徒に比べて平均タイムで、0.3～0.4秒ほど速い統計もあります。

６．まとめ

今回は５０ｍ走に絞って記載してみました。走るという運動の基本動作を改めて考えるきっかけになると良いですね。

因みに50m走の日本記録は、100mでも日本歴代7位となる10秒02の記録がある朝原宣治が持つ5秒75。 世界記録保持者のウサイン・ボルトは5秒47です。

実際に５０m走５秒台を出している人も結構居ると思います。しかしそれはストップウォッチで計測した手動計測と言われる正確性に欠ける測り方だからです。

スプリンターでも無い限り正確な測り方で５０mを６秒を切るのは至難の技です。

一般的に、陸上競技で記録を示すときには、手動計測の場合、100m走では測定記録に0.24秒がプラスされます。手動の方が記録が速くなる誤差は“常識”とされているのです。

今回の令和2年度体力・運動能力調査結果の概要はスポーツ庁のホームページより細かい内容のPDFが掲載されておりますので気になる方は是非参照ください。